骨盤とは

骨盤は５つの骨：仙骨、腸骨、坐骨、恥骨、尾骨からなります。
骨盤の上に背骨が繋がり、下には股関節が繋がり
体の土台となる大切なものです。

骨盤お中には内臓やたくさんの神経や血管が収まり
背骨の筋肉、腹筋、股関節の筋肉、骨盤底筋などが付着しています。
また仙骨からは運動神経、感覚神経、自律神経が出入りしています。

骨盤は頭の骨まで硬膜という膜で繋がっておりここが歪むと
全身に多岐にわたる症状が生じ、とても重要な部位になります。

また骨盤の大きさは性差があり、女性は横長で男性は縦長です。
構造上、女性の方が歪みやすいです。

どうして骨盤は歪むの？

骨盤は５つの骨と骨の関節から構成されており、関節を有するということは外力により負担がかかり正常な位置から変位してしまいます。
産後、強い急激な外力あるいは持続的な力が加わる、隣り合う腰や股関節の歪みの補正、あるいは内臓の重みなど歪みの原因は様々あります。

産後

・妊娠中の歪み
妊娠中は胎児が段々、重くなりが骨盤にかかり、筋力の弱い女性はこの段階でも骨盤の歪みは生じやすい。

・産後の歪み
出産時は骨盤を固定している靭帯が緩み、胎児が体外に出やすくなります。
この緩んだ状態を放置すると、赤ちゃんを抱っこする、授乳していると骨盤は大きく歪んでしまします。

外傷

転倒による尻もち等といった急激な外力が直接、骨盤に加わった場合です。
幼少期あるいは数年前に経験して、それは大人になったら関係ないと思われている方が多いですが、それは間違いです。
ただ痛みが出なくなっただけで、歪みはカギのロックと同じで自己修正されずに残存します。

あと外傷として多いものはぎっくり腰です。
ぎっくり腰は大抵は骨盤にある仙腸関節の捻挫です。仙腸関節に炎症による水腫ができ、これが関節内に挟まり関節を動けなくなっている状態です。
時間が経っても水腫は吸収されず固まり、骨盤の歪みを持ったままとなります。

悪い姿勢

悪い姿勢では、姿勢を保つための腹筋と背筋や腹圧、体重を支える脚の筋肉などが正常に働かなくなります。
そうなると体の平衡を保とうと頭、上半身、下半身の位置関係を変えてバランスを取り始めます。例えば、体を丸くする、腰を反る捻る、頭を前突き出す（ストレートネック）が代表例です。

この姿勢のバランスをとる中心的な部位が骨盤です。
悪い姿勢によって骨盤は後ろに倒れたり、前屈したり、捻れた状態で固定されます。
長時間のデスクワーク、立ちぱなしの仕事、ゲームやスマホのやり過ぎは歪んだ骨盤を助長する事になります。

骨盤の歪み方

骨盤は真ん中にある仙骨と左右の腸骨の間にある仙腸関節で動きます。
なので左右の腸骨が各々、違う動きをします。

仙骨を中心に腸骨が前へおじぎする事を前傾と言います。
　　　　　　　　　後ろへ倒れる事を後傾と言います。
また片方の骨盤だけが上方へ挙がった状態の方もみえます。（片側変位）

骨盤の歪み方は利き脚もあって人それぞれです。

反り腰の方は基本的に骨盤は前傾します。
猫背の方は基本的に骨盤は後傾します。

これを厳密に検査しなければ骨盤矯正はできません。

骨盤の歪みによって引き起こされる症状

骨盤の歪みは背骨や四肢の症状だけでなく、自律神経の乱れまで引き起こします。

骨格の症状

腰痛、側弯症、反り腰、猫背、首の痛み、肩こり、腕が挙がらない、足のむくみ、O脚X脚、膝・股関節の不調、臀部・下半身のたるみなど

内臓機能の低下

背骨や骨盤の位置がずれることで、内臓が圧迫されたり、血流が悪くなったりして内臓機能の低下につながります。その影響で冷え症、消化不良、生理不順、便秘と下痢、代謝の低下、むくみ、体が重だるいなど様々な症状が現れてきます。

自律神経の乱れ

骨盤には自律神経の副交感神経が存在し歪むことによって交感神経が優位（緊張状態が長続きする）になってしまします。また背骨や頭蓋骨にも自律神経の細胞が多いので、土台となる骨盤が歪むと背骨や頭蓋骨が代償的に歪みます。その２次的な結果として自律神経の乱れが出現します。
頭痛、めまい、耳鳴り、朝起きられない、寝つきが悪い、痩せにくい、更年期障害、自律神経失調症など

当院の骨盤矯正

当院における骨盤矯正は、まず骨盤の歪み方をしっかり検査します。
そしてその人に合った骨盤の形に矯正しっます。

固いものを無理矢理に動かすわけではなく、生理的に動く範囲で緩ませていきます。
矯正方法はいくつかあり、骨盤の硬さや形状によって使い分けます。
決して強い痛みを長い時間、我慢してもらう手技ではありません。

骨盤矯正の効果としては
・腰痛や肩こりをはじめ、自律神経などの体調不良の改善
・姿勢やプロポーションの美容的要素の改善
・産前における出産時の赤ちゃんの安全度の向上
・産後の腰痛や頭痛などのトラブル改善