自律神経の乱れと耳鳴りの関係
~なかなか良くならない耳鳴り、実は「全身の緊張」が関係しているかもしれません~
「耳鳴りがずっと続いていて不安」「検査で異常がなかったけど、つらいまま」
そんなお悩みの背景に、「自律神経の乱れ」が関係していることがあります。
自律神経とは?
自律神経は、自分の意思とは関係なく身体を24時間コントロールしている神経です。
大きく分けて「交感神経(緊張・活動モード)」と「副交感神経(リラックス・回復モード)」があり、この2つのバランスが健康を保つ鍵になります。
しかし、ストレス・睡眠不足・疲労・姿勢の崩れなどが重なると、交感神経が過剰に働きやすくなります。
すると、身体は常に「戦闘モード」のような状態になり、筋肉がこわばり、血流が悪くなります。
耳鳴りとの関係
耳は非常に繊細な器官で、血流や神経の状態に大きく影響されます。
自律神経の乱れによって次のようなことが起きると、耳鳴りが発生・悪化しやすくなります:
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首肩まわりの筋肉が緊張し、耳周囲の血流が悪くなる
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顎関節や首の関節の可動域が低下し、神経や血管が圧迫されやすくなる
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交感神経が優位になることで内耳の血管が収縮し、音の感知に異常が生じる
また、こうした緊張状態が慢性化すると、耳鳴りだけでなく「頭痛・めまい・不眠・イライラ」といった症状もあわせて現れやすくなります。
一般的な対処法との違い
耳鳴りに対しては、一般的には以下のような対処がとられることが多いです:
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耳鼻科での検査と薬物療法(血流改善薬や抗不安薬など)
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マッサージや首肩のコリをほぐす施術
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補聴器や音響療法(TRT)などの聴覚的アプローチ
これらの方法がうまくいくこともありますが、自律神経の乱れが背景にあるケースでは「一時的な緩和」で終わってしまうことも多いのが現状です。
当院では、表面的な対処ではなく「なぜ耳鳴りが起きているのか?」を全身のつながりから考え、根本から整えることを大切にしています。
当院のアプローチ
当院では、耳鳴りという一つの症状に対しても、全身の状態を評価したうえでアプローチしています。
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姿勢の崩れ(猫背・巻き肩など)や骨盤のゆがみ
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頚椎や顎関節の可動域、筋膜の緊張
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呼吸の浅さや横隔膜の硬さ、内臓の位置や動き
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日常のストレスの影響やリラックスのしやすさ など
これらの要素は、すべて自律神経に影響を与え、耳鳴りの発生に関与しています。
だからこそ、単に首肩をほぐすだけではなく、「なぜ交感神経が優位になっているのか?」を
見極め、全身のバランスを整える施術を大切にしています。
セルフケアも大切に
施術だけでなく、ご自宅でできる簡単なストレッチや呼吸の整え方などもお伝えし、再発しにくい身体づくりを一緒に目指していきます。
耳鳴りは「年齢のせい」「疲れてるだけ」と軽く扱われがちですが、しっかりと身体を整えていくことで改善が見込めるケースも少なくありません。
気になる方は、お気軽にご相談ください。